励まし

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 心理療法の方法を解説したものは様々にあるが、クライアントが苦悩に陥らない為には
励ましが必要と説くものが多い。

 まあ、だからこそドラマや漫画にそんなシーンが多いのだろう。でも、一度の励ましで心機一転
次の日には吹っ切れているなんて。

 だけれど、現実としてそれら励ましは役に立たない。

 正し、恐らく唯一、他者に対して正しい励ましは「受け入れる」という行為による励ましだろう。

 それは、クライアントが自分は異常であるとか、孤立しているのではないかとか、
或は、カミングアウトの様なショッキングな告白などを、何の驚きも無く受け入れる事
そうゆう行為によって示される励ましはありえるだろう。

 そして、それ以上の励ましは必要ない。そう思える。

 その様な、態度で接し多くの人もそうですよといった感じに誤解させれば、クライアントの
罪の意識や、不安は減少するのだろう。減少するだけだよ。

 投資の心理でも多く事例があるように、皆がという考えほど安心感を生む。(良い悪いは置いておく)

 これに反して、「ソレは取るに足らない問題だ」、とか「思っているほど異常じゃないよ」
「それは簡単に解決しますよ」といった楽観的な励ましは間違いなく問題の悪化を招く。

 これらの励ましは、クライアントの抱える様々な感情(疑念、懸念、葛藤、罪悪)を否定して
それ以降、これらの問題をクライアントが持ち出さなくなる。

 所詮、楽観的に励まそうと、抱える感情が拭い去れる事はないのだから。

 (楽観は楽観と自信の所に少し否定的に書いてるね)
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 元レーシングドライバーの片山右京さんの話でこんなのがありました。

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 「挑戦をやめるわけにはいかないんです。」

 人生観が変わるほどの出来事があったのは95年のこと。
 白血病を患う17歳の少年を見舞う機会があり、レーサー志望の少年にかけた言葉は

 「頑張れよ、あきらめるな」という励ましの言葉だった

 だが2ヵ月後、彼は亡くなった。

 「頑張れなかったって、右京さんにあやまってほしい」

 という遺言を伝え聞き、頭をハンマーで殴られたような衝撃を覚えた。

 「なんて無責任な、バカなことを言ったんだろう。簡単に、頑張れだなんて」

 言葉だけの激励ではダメだ。

 頑張れと言うからには、自らが頑張る行動をしなければ。

 そう心に決めた。

 F1では限界を感じて引退したが、山には挑戦し続けられる。

 「頑張ることは恥ずかしくないが合言葉。だからボクもどんどん頑張っていかないと」

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 頑張れって言葉は他人に言えるほど軽いものではないとの事だろう。

 言えるのはただ、

 自分自身に対してだなのだろう。自分に対してだけ気軽に「頑張れ、自分」と。

 言葉だけではなく行動でソレを示す。昔から言われてるけどホントその通りだと思う。

 ただ、振り返ってよく考えたら「頑張れ」って励ましの言葉は、
自分に対してより、他人に対して言う回数が多くなりがちなものです。

 でも、自戒しなければならない「頑張る」のは自分であって他人じゃないんだよと。

 とは言え、言葉にしなければ気持ちは伝わらないもの。

 しかしその言葉を考えるのが難しい。

 見当違いの言葉で追い詰めてしまうことだってあるからだ。

 結局は、大切な人に対しては、そういう時に言葉を曖昧にして問題を先送りにしてしまう

 それに、大抵の場合、自分が思っているほど相手のことなど理解などしていないしね。

 理解している。と言えるほど傲慢にはなれないからね。


 現在ネットに限らず、様々な悩みを持った人達に出会わない方が難しい。

 そして普通に社会生活を送る限り、他人の悩みと向き合う機会が少なからずある。

 その時、そういった人たちに対して、自分がどんな言葉を書ける(懸ける)事が出来るのだろう。


 時々そう思う。



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