損失

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 問題が起こり損失が発生したら、まず落着き、全体を見渡し状況を観察し、問題点を見つける。
問題が修正できるか自問し、状況が改善されている確固たる証拠がないのなら、
希望にすがり祈るのではなく、損失を最小にするために迅速に逃げろ。
 
 上記は、損失への対応では一番の理想ではあります。

 人生であれ投資であれ、上手くいかないときは確かにあるります、
投資の八割はあらかじめ定めた目標に到達する前に上手くいかないと考えるべきです。
経済動向の判断の半分はおそらく正しくないだろうし、顧問などの助言の半分は的外れです。

 故に、人生や投資で抱く望みの半分以上は実現する事はないのかもしれません。

 しかし実現しないからといって、獲得した資産全てを失うわけではありません。
もし全てを失うのであれば全ての冒険は意味がないということになる。
意味がなくなるのは能力のない者だけです。

 成功する冒険者は物事に対し上手く対処します、
彼らは何をするべきか知っているので大いに努力し邁進し、状況が不利になると、躊躇なく行動する。

 苦境から抜け出す方法を理解している人は少ない、
私と同じ商品先物の投機家でそのことを理解しているシュワルツは

 「勝者になれたのは、どうやれば負けるかを学んだからだ」と語り。

 フェルドマンはポーカーの優れたプレーヤーに何が必要かと聞かれ、

 「勝負から手を引く時を知る事だ」と答えた。

 アマチュアはカードが自分の有利になるように祈るが、プロはカードが自分に不利な場合に、
どのように自分を救うかを経験から学んでいるので上手く対処する。

 投資において多大な損失を多くの投資家が抱えるのは、
楽観的な希望にすがり祈り続け現実を直視することと、自分を救う術を持っていないためです。

 偉大な投機家は言う「船が沈み始めたら祈るな、飛び込め」と、
船が半分以上に浸水するまで待っていてはいけない。期待したり、
祈ったりして現実逃避をしてはいけない。
 
 何が今起きているのか、まわりを見渡し、
状況を確認し起こりつつある問題が修正可能かどうか自問してみるべきだ。

 状況が改善しつつある事を示す信頼できる物証を見つけ出さなければならない。
もしもそれが存在しないのなら、手遅れになる前に行動をおこせ、
 まわりがパニックになる前に慎重に船から飛び降りて自らを救うのだ。と

 損失への対応として「船が沈み始めたら、祈るな飛び込め」この事は多くの投資家は知ってはいる、
だがこの事を実行しようとするとき、手強い障害が3つある。

 1つは後悔です。

 株式投資なら損切りした後に下落していた株が高騰する事です。
株式投資をした事があるのならこの後悔の痛みは理解できるでしょう、無茶苦茶に痛く、
そして悔しい過去の経験を語りたくないほどにね。思い出したくもないしね。

 ただほとんどの場合、悪い状況は悪くなる一方で急激な反転はそうは起こらない。

 株価が下落する原因は長期にわたる問題になりがちです、大抵の正しい選択は、
価格が明らかに下落し始めた時に降りる事です。

 人生においても悪い時が過ぎ去るのを、何もしないで待つのは賢明とは言えない。

 2つ目は投資の一部を断念しなければならない事です。

 一部の人、特に経験の少ない投資家には途方もなく苦痛です、
もっともこの苦痛は慣れれば緩和されます。現物取引なら株価が下落して、損切りできなくても、
ただ自分の資産が減少していくのを不機嫌に眺めていればいいし、忘れてしまってもいい。

 塩漬けというのでしたかね。

 ちなみに信用取引での損失の苦痛はその数倍は痛いです。
的確に損切りが出来なければ、このうえなく苦渋に満ちた日々を過ごす事になる。

 いずれは追証になり、ご機嫌な証券マンから電話がかかってきて、
差額の追加資金を入金するか、売却するかの二択を迫られる。

 諦めようとする意志を培う事が出来ないものにとって信用取引は破滅をもたらします。

 3つ目は自分が間違っていた事を認める事の難しさです。

 あきらかに株価が下落し始めたら、売却するべきという事は理解している、
そしてそれは自分が間違っていた事を認めることです。

 この痛みから逃れようと足掻と、悪い投資から抜け出せなくなる。

 多くの投資家は投資した株式の価格が下落しても、
時間が経てば自分の判断が正しかったと証明されるという期待にしがみつき

 「この下落は一時的なものだ」と確証もないのに自分に言い聞かせ信じようとする。

 この様に多くの投資家は、自分が間違っていた事を認める必要性から逃れ、
自分が賢いと正しいと信じ続けるのでしょう。

 下落した株価は当初の価格以上に上昇するまでに何年もかかるだろう、
バブルの時からなら何十年待たされるやら何年、何十年もたって「自分の判断が正しかった」と

 勝ち誇る事はできるのだろうか?

 その銘柄以外に資金を移せば数倍になっていたかもしれないのに、
可能性を捨てるだけの価値はあったのだろうか?。

 人生も投資も間違っていた事を認めないのは最悪の判断です。

 損失は確かに痛いかも知れない、しかし、今その損失が出ている現実を見て正気に返るべきだ、
損失が出ているということは、自分が賢くはないこと、まだまだ知識が、学びが足らないという事を、
教えてくれている。

 私も未だに損失をだす、未だにいたらない、だから学びを必要としている、
多分一生、そしてそう在りたい。

 ちなみにバブルのピーク(1989年12月頃)の株価から2005年12月頃の株価の増減倍率は

     キャノンは約4.0倍           富士フィルムは約0.9倍
     ホンダ は約4.0倍           NECは 約0.45倍
     トヨタ は約2.5倍           NTTは 約0.34倍

 キャノン、ホンダとNTTでは約11倍の差になる、

 株価の長期低迷は「バブルの崩壊」という一言で片付けて、思考停止に陥っているが、
現実として崩壊後も企業価値を高め株価を上げている企業がいる事は投資をする上で重要です。

 バブル崩壊という理由に甘えた企業に未来はあるか?実に興味深い。


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